なかよしぐるーぷの沿革
渋谷なかよしぐるーぷは、1970年、障害のある子どもたちの親が集まり、子どもたちがより良い放課後時間や休日を過ごすことが出来るようにと、活動をスタートしました。障害のある子どもたちと家族の実態調査や、障害のある子どもたちが学校に通うことができるように訴える運動、障害者福祉センターの建設など、黎明期から障害者福祉に関わってきた団体です。設立当初から、原宿にあった日本社会事業大学(現在は清瀬)の学生が活動の一旦を担い、大学移転から30年経った現在も、日曜日や長期休暇の活動には、多くの社会福祉を学ぶ学生が参加しています。障害のある当事者自身のニーズや想いを第一に尊重するその活動は、半世紀前から変わることなく受け継がれています。
現在は、障害のある当事者とその家族のさまざまなニーズの主に暮らしの質に関わる支援、児童の放課後の居場所「デイサービスなかよし」、児童から成人までの個別支援「ぷらっとなかよし」、緊急時の安心安全な居場所「緊急一時なかよし」、その他自主事業として「オトナナカヨシ」「スタジヲなかよし」などを展開しています。また、多くの専門性のある常勤スタッフがいることから、2019年より支援者の育成や知的障害の理解促進を深める研修事業も行っています。
1970年4月 | 「なかよしぐる〜ぷ」誕生。障害のある子どもの休日の余暇支援を開始 |
1973年4月 | 日本社会事業大学(原宿)に「ボランティアサークルなかよしぐる~ぷ」が学生サークルとして誕生 |
1973年12月 | 東京都障害児者通所訓練事業(のちに「渋谷区民営障害児(者)デイサービス事業」)の補助を受け始める |
1988年5月 | 渋谷区本町6丁目のアパートの一室を活動拠点として借りる。愛称「ひろば」 |
1989年4月 | 日本社会事業大学の清瀬移転に伴い、学生サークルから地域サークルへ転換 |
1992年4月 | 平日の放課後に「ひろば子ども会」をはじめる 活動日が週末の2日から週5日となる |
1994年7月 | 渋谷区本町1丁目のマンションの一室に活動拠点移転 |
1998年4月 | 学校を卒業したメンバーもデイサービス事業対象者として利用できるようになる |
2002年5月 | 渋谷区西原2丁目(現在の場所)の一軒家に移転 |
2002年10月 | 渋谷区からの委託により「知的障害者(児)緊急一時保護事業」を開始し、「緊急一時なかよし」としての宿泊・日帰り利用のサービスを開始 |
2005年10月 | 送迎などの個別支援をおこなう部門をNPO法人ぴーなっつとして立ち上げ |
2007年3月 | アート活動を行う「シブヤミライ堂」プロジェクト開始 |
2011年5月 | ぴーなっつと事業統合を行い、特定非営利活動法人渋谷なかよしぐるーぷとなる |
2012年6月 | 「ぷらっと・なかよし」(居宅介護・重度訪問介護・同行援護・行動援護・移動支援・自費事業)を開始。また、東京都移動支援従業者養成研修(知的障害分野)の受託を開始 |
2013年4月 | 「シブヤミライ堂」プロジェクトが中央ろうきん社会貢献基金の助成金を受け活動拡大(3年間) |
2014年4月 | 「デイサービスなかよし」が渋谷区補助事業から放課後等デイサービス(児童福祉法)に変更 |
2018年4月 | 放課後等デイサービスを卒業したメンバーを対象にした社会人のための余暇支援事業「オトナナカヨシ」開始 |
2019年4月 | 地域の支援者を増やすために渋谷区が開講する東京都移動支援従業者養成研修(知的障害分野)に講師の派遣を開始 |
2021年3月 | アートに特化した活動プログラム、スタジヲなかよしを開始 |
2023年7月 | 共同募金の助成による居場所活動と「ボクの10号通り商店街展」の実施(〜10月) |
2023年10月 | 子供が輝く東京・応援事業助成金で居場所活動の継続化 |